Be mine my darling

失われた愛に。失われた希望に。そして、新たな旅立ちに。

ファンを辞めるという選択肢

 

もう本っ当に戻れないんだなって思った。

 

ガチ恋ファンのただの失恋だと自分でも思ってたけど、私が失ったのはどうやら恋だけじゃなさそうだ。

前は両手いっぱいに抱えてたものが、あの日からぼろぼろ零れ落ちていってる。

寧ろ、今残ってるものはなんなんだろう。

 

2007年のトラウマを経験している方にきいてみたい。

どれくらいの時間をかけて気持ちを立て直したのか、その間はどういう気持ちだったのか。

 

あの時は辛かったけど今は心から応援してる、とか、辛い気持ち以上に好きが勝ったから今もファンだとか、聞くけど。

今ものすごーく気持ちがやさぐれてるから言うけど、結果論じゃないですか、それ。

喉元過ぎれば熱さ忘れるじゃないけど、今応援できてるからいい思い出みたいに言えるだけであって、その時はめちゃくちゃ辛かったに決まってるじゃん。

同じようにしんどい気持ちを持って、それを抱えきれずに離れて行った人は今ここにいないから何も言えないだけで、そういう人も確実にいて。

その人たちの愛情が足りなかったみたいに聞こえてしまうのは、私の心のキャパシティが余りに小さすぎる所為だろうか。

 

しんどい。

その一言に尽きる。

 

2007年の時も今回も(相変わらずあの言葉を言えないでいます)、こういうことがきっかけでファンを辞める人を、「冷めたから」とか「もう夢を見れないから」みたいなイメージを漠然と持ってる人って少なくないような気がする。

自担のグループでそういうことが起こってないところは、特に。なんとなーく隣の国のお話のような。知ってるけどリアルじゃない、余所の話のような気がしてるんだと思う。

 

冷めたから、って理由で離れられるんだったらこんなに楽なことはない。

自分が経験してみて、これを機にファンを辞めてしまう人たちの気持ちが痛いほど分かる。

できれば、一生分かりたくなかったけど。

 

ただただ、耐えられない。

悲しさに、寂しさに、自己嫌悪に、嫉妬に。

 

でもその根底には「好き」があって。

好きだから知りたいし見たいし聴きたい。

だから結局うまく距離を取ることもできずに、精神力を削り取られながらも追い続けるしか無くて、でもそれば全部諸刃の剣で。

それが幸せなことであればあるほど、楽しいことであればあるほど、心からそう思えない自分への罪悪感と虚無感が募る。

 

テレビに出るとか、新曲披露とか、ラジオでの発言とか、雑誌の写真とか。

今までだったらはしゃぎにはしゃいで楽しんで盛り上がれてたそれに、全然気持ちが入っていかない。

それを冷めた目で見てる訳じゃなくて、モヤモヤした気持ちが邪魔をして素直に楽しめなくて、そんな自分が嫌で更にモヤモヤする。もう悪循環。

こんなことを繰り返してたら、とてもじゃないけど、本当に心が保たない。

このままじゃ、ある日急に限界が来てプチッと嫌いになってしまいそうな気さえするほど。

 

好きな人を追いかけるって、アイドルのファンて楽しいからやるもんじゃないのか。

なんでこんな肩で息をするようにぜえぜえ言いながら日々過ごしてるんだ。

 

あー、戻りたい。

こんな後ろ向き極まりない発言をしちゃあいけないけども。

あの日より前に戻りたいよ。

 

時間が解決してくれるっていうなら、教えてほしい。

一体あとどれくらいの時間に耐えたら、心から楽しんで応援できるようになるのか。

心から大好きだって、また言えるようになるのか。

教えてほしい。